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「教える」「指導する」ということ、教えるときに気をつけていること

ボイストレーナーの浜渦です。
ボイストレーナーはもちろん「教え」「指導する」仕事の一つです。
ここで私が気をつけていること。
指導はこうあるべきと思うことを書いてみたいと思います。
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(ボイストレーニングで)「教える」とは最低限のルールを「共有」すること


これはボイストレーナーに限った話ではないと思いますが、声は体の大きさ柔らかさ、声帯の長さなどのフィジカル面と、性格や、今現在置かれている状況などによるプレッシャーなど、のメンタル面の結果として出るものです。つまりは十人十色。これという答えはないのです。しかし、その中でも必ず息は吐きますし、体も使います。
例えば野球ならボールが来る前にバットは振りませんし、打ってから走りますし(振り逃げとかは置いておいて…)、ベースを踏む順番も決まっています。そういうルールが声にも歌にも芝居にもあります。声は野球でいうと、バットを振った「あとの結果」そこに至るまでのルールを渡し空気を共有する仕事です。
「教える」というと、どうしても教える側が偉いイメージになってしまいます。そもそも教える側も漠然としかわかっていない場合が多いのです。だからいきなり「頭を響かせて歌え」とか絶対に相手がわからないことやまだ楽しんでもないのに「発音が悪いなどと言ってしまう。そういう「できるものの論理で教えてはいけない」のです。
教えるよりは、言葉に書けない、目にも見えない自然の表現のルールを「お渡しする」ですね。


生徒さんができないのは先生・講師・トレーナーの責任と思うべし


生徒さんは、困っています。どんなに「俺はすごいって顔」をしている生徒さんでも、困っていなければ習いにきません。それこそ、音楽大学で、叱られいびられ、レッスン恐怖症になってしまっている方だっています。前項の通り、これという答えはありませんが、自然表現のルールがあります。そのルールに個性をはめてあげるのが私たちの仕事です。あとはその中で生徒さんが自由に表現できる環境を作ってあげること。それだけで誰だって本当の意味で上手くなるし、高い声もで流ようになります。しかし、そのルールをきちんと研究して渡す技術を身につけずに、でもなんとなく自分はできちゃうという人が指導に携わると「なんでこんなこともできないんだ!」とか、逆に小手先であとでツケがくるようなことを教えてしまいがちです。あくまで伝わらないのは人間というものに対する理解や研究をもっとしなければならないということ。私たちはお金をいただいているのです。
生徒さんの中には「息を吐いて〜」というだけでもパニックになる人もいます。これは完璧主義が悪い方へ出てしまっていることもありますが「まるで失敗が許されない環境で育った」など、おおくの要因があるのです。それに応えてこそ指導者と言えるのではないでしょうか。


肩書きや、名前という人間関係で指導しない。生徒さんとの立場は対等です


生徒さんは簡単に弱い立場になりがちです。だからこそ、肩書きや、名前や「先生」という立場で指導しては絶対にいけないのです。音楽大学など、そうそう4年間は辞められない相手に対してはなおさらそうです。その弱い相手からセンセイセンセイと呼ばれていい気になっていると、情けないかな、セクハラやパワハラに走ってしまう指導者もいます。
肩書きで教えなければ何で教えるのか?
もちろん、教える技術です。わかりやすさや実際上達するか、お金を支払う意味のあるレッスンをしているか。それでだめなら、もちろん、指導者の責任です。生徒さんがそう思わなくても、こちらはそう思ってこそ、トレーナー自身が成長できるのです。
しかし「なあなあ」のだらしない関係になってはいけません。ともに感動と心地よい緊張感のある空気を共有し楽しめる間柄でいられるような努力を常にしなければなりません。レッスンが終わったら、それはまあ、自由にしてください(笑)
でもレッスン室をでたら、大抵生徒の皆さんの方がすごいことを普段されていますけれど・・・


指導者は欠点の指摘に終わらない、怒らない、あきらめない


別にできてもないのにおだててはいけません。
しかし、欠点の指摘に終わるのだけは絶対にいけません。これはやっちゃダメ、できていないということくらい生徒さんも大抵わかっています。いやわかってなくても良いです。できるようになってから「あなたは前はこうでしたよ」でも良いのです。そして怒らないこと。怒るのは自分の教える技量の足りなさや、人間として信頼されていないことへのやっかみだと思ったほうが指導者自身のためにもなるでしょう。
そして何があってもあきらめないこと。諦めろと言わないこと。たかが歌。どうせゴールなんてありません。でも心と体の全部を使って楽しむことは多くの方ができるはず。これという「答え」はないけれど、かならず、最高の表現への道はあるんです!

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